花粉量がもっとも多くなるこの時期、今日から使える対策が知りたいあなたに! 毎日の生活習慣の中に、今すぐ取り入れられる花粉対策TIPSを、医師が直伝。日々の積み重ねで、少しでもつらさを和らげよう。
Index
カラダを花粉から守るために
意識するべき3つのPOINT!
- 家に花粉を持ち込まない。
- こまめにカラダを洗う。
- 生活リズムを整える。
たとえ花粉症を発症していても、毎日のQOLをできるだけ下げないよう症状を軽減するには、付着してしまう花粉をいかにコントロールするかが何より大事!
「外ではなるべく付着させず、家には持ち込まない対策を講じることが最も重要なポイントです」(医師・飯野さん)
そのためには、対策グッズを身につけ、目や鼻、口、肌などに付着した花粉をこまめに洗い流したい。そして花粉の量を気にするだけでなく、生活習慣も見直して。
「良質な睡眠をとり、食生活を見直し、自律神経のバランスを整えることが、症状軽減につながります」
飯野さんが患者にも提案する一日の対策ルーティン。取り入れやすいものばかりなので、ぜひ実践を。
前日の夜…

その日の飛散量をチェック&翌日の飛散量を確認
頼りになる、気象庁が発表する花粉の飛散データ。「花粉は浮遊してからゆっくりゆっくり地面に落ちていきます。そのため、前の日に大量に舞っていたら、翌日にも影響が残るのです。その日の飛散量と、翌日の飛散予報をダブルチェックして、明日に備えるといいでしょう」
朝起きたら…

空気清浄機を24Hでフル稼働!
「屋内に持ち込んでしまった花粉を減らす防御策として空気清浄機は有効です。また夜間の鼻詰まり対策にもなるので、24時間つけっぱなしにしておきましょう」。一人暮らしのワンルーム向けなど、最近は高性能の空気清浄機が揃っているので、自分に合うものを購入しよう。
洗濯物は部屋干しに
「症状が気になる人は、この時期洗濯物を部屋干しにするほうがいいでしょう」。晴れて乾燥し、風がある日など、花粉の飛散量は多くなり、洗濯したタオル1枚あたり数千~数万個規模の花粉が付くことがある、というデータも。当然、この時期は布団を天日干しするのも危険だ。
家を出る前は、花粉をはじく素材やアイテムで防御
不織布のマスク、花粉カットのためにデザインされたメガネや帽子などフル装備で外出。「上着は花粉が付着しにくいツルツルした素材のものを着るといいでしょう。静電気を発すると花粉を吸着しやすくなります。ニットやウールなどには付着しやすいので避けましょう」
一日中、肌の保湿はしっかりと
「肌が乾燥していると炎症が起き、アレルギー反応が起きやすくなります。皮膚バリアをしっかり維持するためにも保湿は大事です」。普段はノーメイク派も、この時期はベースだけでも整えたい。ベースメイクが肌と花粉の間の膜となり、肌に花粉が直接付着するのを防げる。
通勤・通学中…

午前と午後でマスクを取り替える
「花粉の飛散量は一日の中で変わり、朝からだんだん増え、お昼にピークを迎えます。午後はいったん落ち着き、夕方からまた飛散量が増えるのです。そこで、午前と午後でマスクを取り替えるといいのでは」。マスクの外側に花粉が付着しているので、取り替え後は手洗いを。
外から戻ったら必ず手洗い。花粉をこまめにリセット
屋外に出たら、こまめに手洗いやうがいをしたい。出先でも可能なら、鼻洗浄も取り入れよう。顔にも付着するので、ウェットティッシュで顔まわりを軽く拭くだけでもいい。「日中付着してしまう花粉をこまめに取り除いておくのが、症状の悪化予防につながります」
衣服の花粉は、はたくより粘着ローラーで取る
上着をはたいて花粉を取る人も多いのでは。「ある程度は落とせますが、強くはたくと花粉が舞い上がってしまい、再度自分に付着してしまうことも。家に入る前に軽くはたき、家の中で粘着ローラーを使い丁寧に花粉を除去するほうがいいでしょう。その後すぐに部屋着に着替えて」
夜、帰宅したら…

すぐにメイクを落として顔、目、鼻を洗う
花粉が付着しているので、帰宅後なる早でメイクをオフ! 「マスカラなどのアイメイクによって、目の周りにも花粉が付着しやすくなるので要注意です。アイメイクをしっかり落とし、花粉を目に入れないようにしましょう」。コンタクトレンズも花粉の受け皿になることも。早めに外そう。
床の花粉だけでなくダニの死骸も除去
「床に舞い落ちている花粉を除去するのも大切。掃除機だと舞うのが気になる人は、ウェットシートで拭き取るといいでしょう」。ダニアレルギーと花粉症をダブルで発症している人も多い。「秋~冬に増えたダニの死骸を、しっかり除去するためにも、床掃除を徹底しましょう」
症状を悪化させる飲酒は控えて
「アルコールは血管拡張作用があり、鼻の粘膜が腫れやすくなり、目も充血。症状が悪化しやすいので控えるのが無難。また、ヒスタミンがアレルギー症状を起こしますが、アルコール自体にもヒスタミンを放出させる作用があります」。ヒスタミンが多い赤ワインには特に注意を。
とにかくしっかり寝る!
アレルギー症状を軽減させるには、自律神経を整えることが有効。「そのためには、とにかく良質な睡眠をとりましょう。しっかり眠れていれば、免疫バランスも安定します」。鼻、口など粘膜の乾燥が症状の悪化をもたらし、睡眠の質を低下させるので、寝室の加湿も忘れずに。
教えてくれた方
Profile
飯野 晃
医師。日本アレルギー学会専門医、指導医。日本小児科学会専門医、日本小児臨床アレルギー学会理事など。「青山アレルギークリニック」「なすのがはらクリニック」院長。
anan 2488号(2026年3月18日発売)より

























