雪が解け、緑が芽吹く季節に旅をするなら、お散歩するのが楽しいエリアに出かけたい! 美しく風情ある町並みと、おいしい食が自慢の萩は、春の週末旅行にぴったりです。
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城下の港町に泊まって、歴史と文化に触れる旅
日本海に面した、山口県北部に位置する萩。藩政時代の町並みが色濃く残る城下町には、武家屋敷や町家といった伝統的建造物があちこちに。観光地としてもともと人気があったのはいわゆる城下町エリアですが、最近新たに注目を集めているのが浜崎地区。
市内を流れる松本川の河口に位置する小さな港町で、江戸期から明治・大正・昭和初期に建てられた建造物が100棟以上も現存。かつて海運や水産業に関わっていた建物も多く、町を眺めながら歩いていると、当時の庶民の息遣いが聞こえてくる…そんな気持ちになるエリアです。

かつて商家町として栄えた浜崎地区。江戸の風情を感じさせる町家や土蔵などの建築物は、2001年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。
ここ数年、昔の建物や蔵を使ったおしゃれな施設が続々オープンしていて、これまでとは違う萩が楽しめる地区として人気が上昇。ということで今回は、そのエリアで魅力を放つ3軒と、この町の文化である萩焼の窯元をご紹介。陶器はもちろん、作品が生み出される美しい環境も一見の価値ありです。
目の前には穏やかで豊かな海、そして緑豊かな山に囲まれたこの町。春の風に吹かれながら、萩の歴史と文化を楽しんで。
ACCESS
東京からの場合、萩・石見空港より乗合タクシー(要予約/萩近鉄タクシー TEL. 0838-22-0924)またはレンタカーなどで、萩バスセンターまで約1時間10分。市内の移動はバスセンターから循環バス「萩循環まぁーるバス」を利用するのが便利。
本と美容室|地域に愛される文化発信地。髪を切り本を読んで、ひと息
浜崎地区の古い建物を活かしたお店は、その名の通り書店と美容室、さらに雑貨のお買い物やコーヒーも楽しめる。入り口の引き戸を開けると全国から集められた“ローカルな良品”がズラリ。
そして左手には雑誌や書籍が並び、薄いシフォンカーテンの向こうには美容室コーナーが。おしゃれなインテリア誌の横に少女マンガ雑誌が積まれている景色からは、センスの良い“文化的よろずやさん”として地元の人から愛されていることが窺える。旅のおともにする本を見つけるのにもおすすめ。
information
本と美容室
山口県萩市浜崎町16 TEL. 080-4447-8534 10:00~18:30 月・火曜休
大屋窯|萩焼ファンが憧れる場所。素敵な器と、運命の出合いを
1969年に開かれた萩焼の窯元。場所は萩市の南側・緑美しい日輪山の麓に、開窯当時の登り窯と商品が並ぶギャラリーを構える。
ギャラリーの1階には、大屋窯の職人が作る使いやすいデザインの器が、2階には2代目である濱中史朗さんの現代的でシックな作品が並ぶ。高台の上には展示場兼作家の自宅の素敵な家屋があり、その奥には幻想的な庭が広がる、魅力的な空間が。器を選んだり、美しい庭を愛でたりと、豊かな時間が過ごせるスポット。
information
大屋窯
萩市椿905 TEL. 0838-22-7110 13:00~17:00(土・日曜11:00~) 水・木曜休 https://www.ooyagama.com
舸子(かこ)176 閂(かんぬき)168|蔵に泊まり、美しい食をいただく
浜崎地区の、新しい息吹。江戸時代に海産物問屋だった築200年の町家を使ったレストラン、喫茶、ギャラリーの『舸子176』と、隣接する古い蔵をリノベーションした宿「閂168」。2022年にこれらの施設が登場し、浜崎地区の雰囲気が一変、一気に注目度が高まった。
気品ある雰囲気が魅力の『舸子176』では、地元の食材を使ったフレンチが楽しめ、真っ暗な蔵の中で夜を過ごせる『閂168』はまさに非日常の宿。ここでしか楽しめない経験が待っている。
information
舸子176(レストラン)
萩市浜崎町176 ランチ11:30~15:00(13:30LO)、ディナー18:00~22:00(予約制、金・土曜のみ営業) 月・火曜休
閂168(宿泊)
萩市浜崎町168 TEL. 0838-21・5210(電話番号は共通) 1泊一棟貸し ¥33,000~ 最大人数4名(4名の場合はエキストラ料金が必要) https://futatsugai.jp
anan 2489号(2026年3月25発売)より




































