比嘉愛未さん

誰もが惹かれる、柔らかくナチュラルな美しさ。そして、果てしなく伸びやかな絶対的美脚を持つ、比嘉愛未さん。俳優として確かなキャリアを築きながらも、常に挑戦を忘れず、「停滞していられない!」と語る彼女は、進化を止めることがない。そんな比嘉さんがたどり着いた、“自分らしいカラダ”の作り方と、周囲を照らす“プロフェッショナルとしての矜持”に迫ります。


フィッティングを終えて控室から姿を見せるたびに、居合わせたスタッフはその美脚に目を奪われ、スタジオ内には称賛の言葉が飛び交った。それを受けて、少々照れながらも時には冗談を飛ばし、あっという間に和気藹々とした雰囲気に変えてしまうのは、比嘉愛未さんの魅力でもある。日々行っているボディケアは、保湿重視のごくシンプルなものだそう。

「乾燥する季節はオイルベースで、夏はつけ心地のいいジェルに変えたりしますが、すごくこだわっているわけではなくて、その時の気分で使い分けています。肌を出す時は日焼け止めを塗り日傘をさしますが、マリンスポーツが大好きで、夏は友達と地元の沖縄の海によく潜ったりもします。カラダづくりや美容面で憧れたり、理想とする人は特にいないんですが、エステティシャンである母の美意識は、幼少期から勉強になっていたし、最も影響を受けた女性といってもいいのかな。まだまだ美意識が高く、お友達と趣味を楽しんだりもしていて、会うたびに若返っているんです。だから母には負けていられないと思っちゃう」

20代の頃は、食事管理やボディメイクに対してストイックすぎる部分があったという。

「それも私の長所だとは思いますが、ごはんを抜いたりするダイエットもしていました。でも体重はすぐに落ちるんですけど、顔色が悪くなったり、発するエネルギーみたいなものが弱くなってしまうんですよね。そのうちだんだん、自分を追い込むことがしんどくなってしまって。30代半ばになった頃にようやく、仕事とプライベートを完全に切り離して、あえて自分を甘やかす時間を作ろうと思えるようになりました。メンテナンスとしてピラティス、パーソナルトレーニング、キックボクシングには通っているものの、お休みの日は、好きなものを食べて、大好きなお酒も飲んで、友達と旅行三昧。思いっきり仕事をしたら思いっきり遊ぶがテーマで、実はこの撮影のお話をいただく直前は、海外旅行をしていました。だから、撮影のために急いでトレーニングしなくちゃ! って(笑)。でもそうやって楽しむことでいろいろなバランスがとれるようになり、今は見た目よりも自分らしさに目を向けられるようになったと思います。母を見ていても思いますが、好きなことをしながら自分らしさを追求していると、自信がつき、それがきっと表情にも表れてくるのではないでしょうか。美しさって、個性を追求して生かすことでもあるのかな」

俳優デビュー20周年を迎える今年。以前、ananのインタビューで、18歳で芸能の仕事にチャレンジするため、貯金の20万円だけを持って沖縄から上京した、というエピソードを語ってくれた。

「当時の自分に言いたいことですか? 精神的には、いい意味で全然変わっていないんですよね(笑)。その後に経験したことは全て自分の学びになっているし、それにいま後悔もしていない。だから、『頑張れ』とだけ言いたいです」

柔らかく、飾らない振る舞いの奥には、信念を貫く強さが窺える。そのバランスは比嘉さんの個性であり、唯一無二の美しさだといえるのかもしれない。

「マインドが変化し始めた30代半ばぐらいから、仕事面でも主演のお話をいただけるようになったり、年齢に合わせて役柄も広がってきたことで、もう少し違うステージの自分も見たいと思うようになりました。環境が変わり、新たな人間関係を築くことで、時間や努力、思いやりが必要になり、それらが自分にとっていい刺激になっています。そういうのってワクワクするし、私は子供の頃から、いつも変化やチャレンジを求めて生きているタイプでした」

ある時から心の中に常にあるのは、“停滞は後退”という言葉なのだそう。

「時は進んでいくのにとどまっているのは、現状維持ができていない状態だというその言葉の意味を知り、ハッとしたんですよね。忙しさや疲れを言い訳にせず、仕事もプライベートも選択肢があるならどんどん挑戦したい。そして、そうやって前に進んでいる人にはいいエネルギーが宿り、人にもいい影響を与えられるはずだと信じています。私の仕事は、一人で完成できるものではないんです。お芝居の仕事も、こういう雑誌の撮影やインタビューも、周りのみなさんがそれぞれの役割を全うしながら一つの作品を作り上げているのに、私が手を抜いたりいい状態ではなかったら、すごく失礼だと思う。どんな現場でも対等な立場でセッションをし合って、いいものを作りたいから。今は一つ一つの出会いが、刺激となって循環しているのを感じます。そういう環境を作るのは自分次第。だから私は停滞していられないんです」

Profile

比嘉愛未さん

ひが・まなみ 1986年6月14日生まれ、沖縄県出身。2005年に映画デビュー。’07年NHK連続テレビ小説『どんど晴れ』のヒロインを演じ、ドラマ初出演にして初主演を果たす。『コード・ブルー‐ドクターヘリ緊急救命‐』シリーズのほか、人気作に多数出演。直近ではドラマ『フォレスト』にてW主演を務めた。

ドレス、パンプス 共に参考商品(トム フォード/トム フォード ジャパン TEL:03・5466・1123)

写真・酒井貴生(aosora) スタイリスト・三本和朗(白山事務所) ヘア&メイク・小西神士(band) 取材、文・若山あや

anan2448号(2025年5月28日発売)より
Check!

No.2448掲載

美脚美尻と股関節

2025年05月28日発売

しなやかなカラダ作りのためのとっておきメソッドを集めた「美脚美尻と股関節」特集。カラダの土台である股関節を整える5STEPエクササイズ、1日5分でOKのちょこっとピラティス、むくみにアプローチする足もみ術、サンダルの似合う足を目指すフットケアなど、下半身の歪みやお悩みを、さまざまな方向から改善するためのトピックスをお届けします。さらに、ソロプロジェクト「ROCK TO YOU」始動中の横山裕さんのスペシャルインタビューも掲載。CLOSE UPには、timeleszの篠塚大輝さんとNTR Jr.さんが登場します!

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