インフレが加速し、いくらお金を増やせば安心なのか予測できない時代。本当に必要なお金の知識とは? 投資に抵抗がある人から投資ビギナー、NISA経験者まで、どんな人にも役立つ貯蓄と投資のコツを紹介します。

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    教えてくれた方

    Profile

    塚越菜々子

    ファイナンシャルプランナー。家計簿なしで貯まる仕組みを作る「家計改革プログラム」を独自に開発し、これまで3000人超の家計や資産運用のサポートを行う。身近なお金のトピックをわかりやすく伝えるSNSも好評。

    早く始めることで大きく貯まるように

    空前の投資ブームに加え、日経平均株価も絶好調な今。なぜお金を増やすことが重要なの?「貯蓄や投資は、将来の資金をこれから育てる若い人、未来のお金のことが心配な人にこそ始めてほしいアクション。時間を味方につけることで、少ない元本でお金を増やし、インフレに負けない資産を作ることができます」(ファイナンシャルプランナー・塚越菜々子さん)

    暴落が怖いと及び腰な人には、こんなアドバイスが。

    「たとえば国内旅行する際、飛行機や新幹線、レンタカーなど、費用と所要時間のバランスで移動手段を選びますよね? お金を増やす際も同様で、目的に合わせて手段を使い分けることが大切。直近で必要なお金は普通預金でもいいですが、10年ほど先に使うお金は貯蓄や安全性の高い投資で、もっと先の将来のための大きい額は高リターンを狙える投資で貯める…。目的に応じてお金を増やす最適な手段を選ぶと考えれば、リスクの捉え方も変わるはずです」

    【銀行、保険etcで…貯蓄】元本をきちんと守り、確実に増やす

    こんな人におすすめ

    ✅️ 貯金や節約の習慣がない

    ✅️ 投資は怖いと感じる

    ✅️ 少額でも確実に増やしたい

    ✅️ 10年以内など、近い時期に使う予定があるお金を貯めたい

    少額でもいいから確実に増やしたい、投資は怖いという人におすすめなのが貯蓄。ここで取り上げる貯蓄とは、元本が保証されていて、普通預金よりも高い利息を得ることができるもの。投資と比べると増え幅は小さいが、きちんと増やすことができる。少額から始められるものも多いうえ、給与や口座から引き落とされる自動引き落としや積立方式を選べば無駄遣い防止にもなるから、節約や貯金が苦手な人にもぴったり。

    「お金が減るかもしれないという心理的な負担なく増やせるのは大きなメリット。この先10年以内に使う予定があるお金は投資だと暴落リスクに備えることが難しいので、安全性の高い貯蓄などの方法で増やすのに向いています。自分に合ったものを見極め、投資と組み合わせることでより盤石な資産形成が可能に」

    貯蓄の種類と特徴

    控除や非課税など、税制上のメリットがある貯蓄も。自分に合った貯蓄があるかチェック!

    積立定期預金

    自動積立で、毎月確実に貯めることができる

    毎月、指定した積立日に指定した金額を普通口座から自動積立する仕組み。「利息は普通預金とほぼ同じか少し高い程度ですが、お金が手元にあると使ってしまう人におすすめ。ある程度貯まったら定期預金などに移すことを検討しても」

    申込先:銀行

    定期預金

    一定期間引き出せないが、普通預金より高金利

    満期になるまで預け入れることで、普通預金より高金利に。ある程度まとまった資金の保管先としても。「昨今は普通預金の金利が上昇中のため、定期との金利差は縮小傾向。長期になるほど金利が高いので、確実に使わないお金は長期の定期預金が◎」

    申込先:銀行

    財形貯蓄

    給与天引きに加え、一定条件で非課税のメリットも

    会社に財形貯蓄制度がある人におすすめの制度。給与から天引きされるため、先取り貯蓄にぴったり。用途別に3種の財形があり、それぞれ制度や条件が少しずつ異なる。

    💰️ 一般財形貯蓄

    用途を問わずに積立貯蓄できる。積立開始から1年経過すれば、自由に必要な分だけを引き出すことができるため、自由度が高い。利子には約20%の税金がかかる。

    💰️ 財形住宅貯蓄

    住宅購入やリフォーム資金に。55歳未満が対象で、財形年金と合算して元本550万円までなら利子が非課税だが、目的外利用は対象外。財形住宅融資を受けることも。

    💰️ 財形年金貯蓄

    老後資金づくりを目的とした積立制度。55歳未満が対象で、積み立てたお金は60歳以降に年金として受け取る。財形住宅と合算して550万円までの非課税枠がある。

    申込先:勤務先

    社内預金

    給与天引きで、会社が管理・運用してくれる

    企業が従業員の給与の一部を預かり、独自に管理・運用する福利厚生制度。企業によっては普通預金より金利が高く設定されている場合も。会社に制度があるか確認を。

    申込先:勤務先

    貯蓄型保険

    万が一に備える保険としての機能と貯蓄を兼備

    将来、積み立てた資金を満期保険金や解約返戻金として受け取れる貯蓄型保険。生命保険料控除の対象となるため減税になるが、早期解約すると元本割れする可能性が高い。

    💰️ 終身保険

    一生涯の保証がある生命保険。満期はないが、一定期間払い込んだ後に解約することで解約返戻金を受け取れるため、教育資金や老後資金などに活用できる。

    💰️ 個人年金保険

    老後資金の準備を目的としたもの。一定年齢まで積み立てた後、年金として受け取る。年金額が確定できるため、老後の資金計画が立てやすくなるのもメリット。

    💰️ 学資保険

    大学進学費用など、子どもの教育資金に特化した保険。契約者に万が一のことがあった場合、それ以降の保険料は免除されるうえ満額を受け取ることができる。

    💰️ 養老保険

    死亡保障と貯蓄を兼ね備えた生命保険。死亡時には死亡保険金が受け取れることに加え、満期まで生存していれば満期保険金としてまとまった額を受け取れる。

     

    申込先:保険会社

    イラスト・黒猫まな子 取材、文・宮尾仁美


    anan 2498号(2026年6月3日発売)より

    Check!

    No.2498掲載

    お金の教科書 2026

    2026年06月03日発売

    物価高が暮らしを直撃し何かと不安の多い昨今。将来のために、家計の見直しや節約から、増やす技術まで、賢くお金と付き合う方法を一から学ぶ特集です。

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    理想を語るだけでは説得⼒がないということで、実際に⾏動を起こす傾向が強まる⽇です。意志の⼒のままに現実を作り上げようとする⼀⽅で、価値観や考え⽅の違いにぶつかることもあるでしょう。そんなときは、この世界が⼀⼈⼀⼈の「思いと⾏動」の集積であることを踏まえて、どうすれば協⼒し合えるかを考えてみましょう。

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