Ⓒ2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

映画ライター杉谷伸子と謎の美女B子によるお気楽映画評論ユニット・お杉とB子が今注目の映画について語る連載「お杉とB子のMOVIE TALK」。今回のお題は、6月5日から全国公開の映画『アン・リー/はじまりの物語』です。


リアリティを追求。アマンダの役者魂に拍手!

お杉

シェーカー教団の創始者アン・リーの波乱の生涯を描いた力作よ。信仰に生きた人間の伝記って難しそうな印象があるけど、のっけから語り口に引き込まれたわ! アン・リーの生涯を信者たちが讃える風景が厳かなミュージカルのよう。

B子

聞きなれない宗教ですが、18世紀イギリスでアンが「キリストの化身」との啓示を受けて、始めたそう。踊りまくって、トランス状態っぽくなるのが謎だったわ。

お杉

正確には「揺れ」よね。だから「シェーカー」と呼ばれるの。精霊に突き動かされると自然と歌い、踊り出していたそうよ。ただ、その歴史は苦難の連続。

B子

新興の宗教って迫害されるもの。イギリス国教会からは異端視され、理想郷を作ろうとしたアメリカでも酷い目に遭う。でも建築、労働、手仕事を重んじる教義などは間違ってないと思うの。なぜ嫌われたの?

お杉

それは現代から歴史を振り返る視点だからじゃない? 人は、未知のもの、自分たちとは違うものに脅威を感じるのよ。それにしても、穏やかに暮らしてる人々にあんな仕打ちをするなんて。

Ⓒ2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

B子

マザー・アンは暴力なんかに屈しない。投石で失明した教徒も信仰心を失わないし、信仰心って人にパワーを与えるんだね。アンを演じるアマンダ・セイフライドの体当たり演技には感銘を受けたわ。教祖が乗り移ったみたいだったし。

お杉

少女時代から晩年まで、容貌だけじゃなく、内面の変化も体現してたよね。アンを演じるためにボトックスをやめたんですって?

B子

ハリウッド女優が疎むシワやたるみを敢えて見せる! その勇気がリアリティを生んだ。画面には映らない部分も、細かく役作りしていたそう。モナ・ファストヴォールド監督とアマンダのこだわり、すごい。

information

『アン・リー/はじまりの物語』

監督/モナ・ファストヴォールド

出演/アマンダ・セイフライド、トーマシン・マッケンジー、ルイス・プルマン、ステイシー・マーティンほか

6月5日より全国公開。

Profile

お杉とB子

男性2人の間で揺れる『マテリアリスト 結婚の条件』(5月29日公開)。私的にはペドロ・パスカル演じるハリー一択よ。(お杉)

『マスターズ・オブ・ユニバース』(6月5日公開)のヒーマン役のニコラス・ガリツィンの肉体美に惚れ惚れ。フィギュア?(B子)

イラスト・いいあい

anan 2497号(2026年5月27日発売)より
Check!

No.2497掲載

ときめきカルチャー 2026

2026年05月27日発売

今、胸をキュンとときめかせるモノ・コト・ヒトの最前線を集めた特集。ぷくっとしたプラバンの素材感に魅了される、話題のストップモーションアニメや白熱のオーディションコンテンツなどをピックアップ。それぞれの魅力に迫ります。

Share

  • twitter
  • threads
  • facebook
  • line

Today's Koyomi

今日の暦
2026.8.
4
TUE
  • 六曜

    先負

  • 選日

    天恩⽇

「私は私、今やれることをすれば⼤丈夫」と、⾃分の⼼にピントを合わせて過ごしたい⽇です。たとえ急な予定変更やハプニングで動揺したとしても⼀時的なこと。落ち着いて⼼を整え、やるべきことに集中するか、ワクワクすることに取り組みましょう。内側から湧き出る明るさが、結果として周りの⼈をも温かく照らします。

エンタメ

Recommend

こちらの記事もおすすめ

島田珠代、あぁ〜しらき、キンタロー。が、異色のユニット“AKT”を結成!
島田珠代、あぁ〜しらき、キンタロー。が、異色のユニット“AKT”を結成!
Entertainment
【web限定ロングver.】現代中国文学の一端を知る上で、見逃せない一冊。珠玉の編が並ぶ『雪の如く山の如く』
【web限定ロングver.】現代中国文学の一端を知る上で、見逃せない一冊。珠玉の編が並ぶ『雪の如く山の如く』
Entertainment
7人の作家が厳選する、旅に行きたくなる文学ガイド
7人の作家が厳選する、旅に行きたくなる文学ガイド
Entertainment
映画『ブルーロック』主演の高橋文哉に聞く、役柄への思いと自身にとってのヒーロー
映画『ブルーロック』主演の高橋文哉に聞く、役柄への思いと自身にとってのヒーロー
Entertainment

Movie

ムービー

Regulars

連載